障がいの有無にかかわらず、社会生活を共にする
のが本来の望ましい社会であると考えます。
縦割り統合保育により、年齢差・障がいのある
子ども・ない子どもが共に生活し活動することに
より、共に育ちあう事をめざします。
幼児期は、身体も心も一生のうちで最もドラマチックに
発達する時期ですから、身体の発達を脳生理学的な視点
から見ることが必要です。
健康な身体とは、外界からの様々な刺激に対して柔軟に
対応できることと考えています。

探検隊では、毎日の活動の中に必ず、力を出しきる
体験を組み入れています。

「よく見る」「よく聞く」が習慣的にできていれば
集中力が高まり「考える力」も向上していきます。
「何を伝えたらいいのだろう?」「どう伝わったかな?」
と相手の思いや表情を感じるコミュニケーション力も
「よく見る」「よく聞く」「よく考える」ことから
始まります。

外へ向かう探検では身体を鍛え、がんばる心を養い、
自然を発見します。
室内ではお話や製作を通じて「生きたことば」を学び
心の探検をします。

自分より小さい者、弱い者、強い者と接する中で調和と
主張といたわりの表現を学びます。

1983(昭和58)年、ころろ子ども探検隊はコロロ治療教育研究所(現コロロ発
達療育センター)の立ち上げと同時期に発足しました。
情報化社会の進展と自然破壊の進行が、子どもたちの体や心の発達に影響を及
ぼし始めていたことに危機感を感じ、脳科学の視点に立ち、育児期に行うべき
活動を重点的に取り入れた保育を始めました。
探検隊の掲げる「歩く」ことを基本にした自然の中での斬新な活動は、現在の
「自然学校」の先駆ともいえます。五感をフルに活動させるため、子どもたち
を達成感や充実感で満たし、心身共にバランスのとれた発達を促します。
このような理念の下に始められた保育活動は現在に受け継がれ、多くの子ども
たちの血となり肉となっています。
探検隊の活動は、人智の及ばない自然を舞台としています。子どもたちは日々の活動から自然の息吹を感じ取りさまざまな環境に順応していく中で、生き抜くたくましさが培われます。
また、人の心の動きに気づいて周囲に目を配り、自らを律する力を身につけていきます。幼児期の教育は、人間形成に大きな影響を及ぼします。未来を担う子どもたちへ「生きる力」が育つように導くことが私たちの使命だと感じています。